2020年2月15日土曜日

坐骨神経痛の原因は梨状筋なのか??



こんにちは。


久保田隆介です。


===================

超早割は2/19(水)まで!!

4/19(日)札幌セミナー
https://tt-fusion.blogspot.com/2020/01/blog-post_18.html

===================

Twitterもフォローお願いします!!
https://twitter.com/yokohamakra?s=09

===================






神経痛と呼ばれている症状の
主なロジックとして


筋肉が硬くて神経が圧迫されている


ということが云われていますが、
果たしてそんなことが
現実的に起こり得るのでしょうか??






まずは、
身体のこと及び症状のこととして捉える前に、
物理的に考えてみたいと思います。






“圧迫”という言葉を調べてみると

・力で押さえつけること
・圧力を加えること

このように書いてあります。






では、
坐骨神経と梨状筋を見てみましょう。


※青い部分が梨状筋です






一応解剖図を載せてみましたが、
解剖学にまったく詳しくない人でも
わかるように説明を進めます。






先程確認しましたが、
“圧迫”をするためには、
圧力を加える必要があります。


対象物に対して圧力を加えるためには、
周囲を取り巻くか、
最低でも相反する2方向から押圧すること
が不可欠になります。


つまり、
単一の筋肉のみで
単一の神経線維に圧迫を加えることは不可能
ということがわかります。






ここまでの簡単な説明だけでも、
少なくとも“圧迫”による
ダメージではなさそうだということは
おわかり頂けるかと思います。






あるいは、
“硬さ”という表現でも理屈は同じことで、
隣合う組織同士(梨状筋と坐骨神経)において、
単一の組織の変性のみで
症状のロジックとして語るには
明らかに要素が不十分であるということです。






また、
それこそ梨状筋が“原因”なんていうことは
あり得ないとした上で、、、


※“原因”について言及した過去記事
 ⇒2019/11/19『それは“原因”ではない。』




こんなストレッチがありますよね。




臀部のストレッチ、
及び“梨状筋”のストレッチとして
認識している人も少なくないと思います。


この写真の場合、
左側のストレッチであって、
椅子に座ってやったり、
体育座りみたいな感じでやったり、
あるいはペアストレッチでやったりすることも
あると思います。








では、
ストレッチについても
簡単におさらいしましょう。


収縮と反対方向に行くのがストレッチ


ですよね??


屈曲筋であれば、
伸展することでストレッチされます。






では、
梨状筋の主な機能は??


股関節の外旋


ですよね。






では、
もう一度写真を見てみましょう。




あれ??


この写真の股関節は
“外旋”していますよね??


なぜこれが梨状筋のストレッチと
されているのでしょうか??






あるいは、
梨状筋に限らなくても、
臀筋群の機能は、
基本的に“外旋”が伴いますよね。


それなのに、
なぜ外旋動作をすることで
ストレッチがかかるのでしょうか??






▼まとめます▼

□単一組織では圧迫は起こり得ない

□単一の筋肉の硬さだけでは
 隣接する組織への物理的な悪影響は考えにくい

□外旋機能を持つ筋肉が、
 なぜ外旋動作でストレッチされるのか??

ということです。






多くの人が陥っている流れとして


“原因”も“アプローチ法”も
鵜呑みにして疑問を持つこともなく




症状のロジックはおろか、
物理的にさえ不適切な認識をしたまま



さらに機能的な理解さえ不十分な状態で
ストレッチをする、、、




そりゃー良くならないですよね。





違和感を感じるとか、
疑問を持つということは、
解剖学とか基礎医学とか、
そういった
専門知識以前の“感性”の問題です。





あとは、
硬さや圧迫ではないからといって、
癒着だとか、筋膜とか、
そんな話にはまったくなりませんからね。






それでは^^


▼随時入会受付中!!▼


////////////////////////////////////////////

臨床に活かせる治療技術はもちろん
プロとしての
思考力とリテラシーを高めるための
唯一のコミュニティ

『プラチナアカデミー』

2020年は、
トレーニング関連のコンテンツも
充実する予定です!!

参加希望の方は
お気軽にメールかメッセージください。
therapy.trainer.f@gmail.com

////////////////////////////////////////////


0 件のコメント:

コメントを投稿