2018年5月6日日曜日

“使われるもの”という認識の重要性。



こんにちは。


久保田隆介です。





たまには、
身体のことを書きます。笑





これ、
見たことありますか?

フロッグバンドっていうやつ。




あとはエクササイズでいえば、
タオルギャザーとか。




総じて目的は、

足趾を鍛える

ということかと思います。




では、

なぜ足趾を鍛えるのか?

といえば、

足趾が使えていないから

ということかと思います。





こどもの浮指とか、、、


外反母趾とか、、、


アーチの形成不全とか、、、
(≒偏平足)


最近は、
やたらに“足推し”な団体とかも多くて、

膝痛とか腰痛とかも、
指が使えるようになれば安定性が増して
痛みが解消できる、、、

なんて言われることもしばしば。





でもね、
足趾って、

使うものではなくて、
“使われるもの”なんですよね。





よく歩行の指導で、

「踵から着いてつま先で蹴りましょう!」

とかって、
アホみたいな笑顔で指導している
治療家とかが多いんですよ。




で、
さっきみたいなツールで
足趾を単独で鍛えさせたりとか、
タオルギャザーをやらせてみたりとか。




でも、
普通に考えてみてくださいよ。




そもそも歩行とかって、
指導されるべきものではない
ということを。




自然動作ですからね。





指が使えていないから
上手く蹴れていないのではなくて。


指が上手く使えないような
どこかしらの不具合が起きてしまった結果、
指が使えなくなってしまった。


ということが、
99%だと思いますよ。





でも、
足趾を単独で鍛えるだけでも、
ある程度変化が出てしまうんですよ。




でもだからといって、

「うちは足趾を鍛えさせて結果が出ているのに、なんてことを言うんだ!」

っていうのは、
全然お門違いなわけです。





それは、
雨漏りで屋根を直すことを知らずに、
バケツで凌ぎ続けている人に、


「屋根を直さないといけないって
知ってますか?」


って聞いて、


「うちはバケツを置いて床を守ってるのに、
なんてことを言うんだ!」


って返されるのと同じレベルです。





体幹とかも同じで、
意図的に体幹を優先的に出力させると、
剛性は高まりますが、、、


スポーツや日常生活で
パフォーマンスが上がるのかといえば、
かえって動きは硬くなるはずです。


こんなのは冷静に考えれば、
やってみなくてもわかりますよね?





足趾も大事。


体幹も大事。


骨盤も大事。





でも、
それを局所的に捉えるとか、
意識するとかしているだけでは、
多くのことを見逃すと思います。





何か動作を指導する際に、
いくらこちらが丁寧に伝えても、
素人が体現できる範囲は
かなり限られています。





だからこそ、
意図する動作に必然的に誘導するような、


環境設定だったり、


狙う部位以外の出力や操作だったり、


そういった部分をこちらが理解して、
包括的な指導の中から
自然に入れ込めるようにすることが、
非常に重要なのではないかと思います。





多くの指導者が勘違いしていますが、
目指すゴールというのは、


正しく意識できるようになること


ではなくて、


無意識でもできるようになること


ですからね。





今後益々、
治療院内でトレーニング指導が
行われるケースは増えるでしょう。


数の増加は、
確実に質の低下を招きます。




良い指導者が増えますように。




それでは!


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