from 久保田隆介
こんにちは。
さて、
今回は
「治ると変化はまったく別の話」
ということについて。
例えば、
肩上部(いわゆる肩こりライン)の
コリとかしんどさがあったとして、
適当にストレッチでもすれば
ある程度は変化があるじゃないですか。
すごく楽になるか、
ちょっとだけ楽になるか、
わかりませんが、
多くの場合多少なり変化はあると思います。
これ、
“変化”
ですよね。
では、
“治る”
っていうとどういうことかというと、
その症状の根本から改善するということです。
この
“根本”
っていう言葉が物凄くやっかい。
よく広告であるような
「当院では、骨格の歪みを治して根本治療します」
とかはもはやお話にならないとして…。
例えばですよ、
足部の外側荷重が顕著で、
下肢外側の緊張が強くて、
仙腸関節の可動性が低下して、
脊柱の可動性が低下して、
肩甲骨の可動範囲も狭まって、
それによって肩上部の筋肉の動きが
制限されて、
血流が悪くなってしまっていてのことだと
するじゃないですか。
ある程度全身を診られるようになってくると、
このように全身の繋がりを考慮できるようになって、
「肩こりも原因(根本)は足からなんですよ。」
なんて言いたくなっちゃうんですよね。
ただ、
そのように繋がり考察できる視野の広さは
もちろん素晴らしいし、
確かに足からもやっていけば、
肩の症状も良くなると思います。
でもじゃぁ、
「根本は足だった。」
ということで片付けて良いのか?
っていうと、
まったくそんなことはないと思います。
その症状に行き着くに至った外部環境とかを
考えだしたらキリがなくて、
本当の本当に巨悪の根源の、
そのまた根源が断定的にわかるのだとしたら、
「お前は神か?!」
っていうくらい、
すごいことだと思います。
だから自分は患者さんにはこう言うことが多いです。
ある一つの症状を軽減するために、
いかに患部の物理的な負担を減らせられるかということで
全身の繋がりを考慮しながら診ていくのですが、
結果的に何が根本だったのか?
というのは正直わかりません。
なーんて。
素直でしょ?笑
で、
さっきは、
では、
“治る”
っていうとどういうことかというと、
その症状の根本から改善するということです。
なんて言いましたけど、
実はそれも違うと思っています。笑
そもそも治るっていうのは、
「治まる」
っていうことですし、
前向きな変化が出て、
一時的にでも症状が解消できているのであれば、
もしかしたらそれも
“治っている”
ということになるのかもしれません。
もはや言葉のとらえかたの問題ですよね。
どうやっても
“根本”
がわかり得ない以上、
けっきょくは、
関連要素を無限に追いかけて、
その中で起こっている変化を勝手に
その場しのぎ
根本
治った
本質
遠隔
とか表現しているだけであって、
あくまでも指標として主観的に表現できる
痛み、辛さ、違和感、
などの感覚として出ている
“結果”
だけをとらえているに過ぎないんですよね。
って言いたいところなのですが、
けっこう多くの人が
「痛み(症状は)ただの結果である」
みたいなことを言うので自分もあえて
“結果”
っていうワードを使ってみただけです。笑
そもそもそれが結果かどうかもわかりません。
そもそもさっきも言ったように、
あくまでも指標として主観的に表現できる
痛み、辛さ、違和感、
などの感覚として出ている
“結果”
だけをとらえているに過ぎない
わけであって、
別にそれ以外にも関連要素って
いくらでもあるじゃないですか。
まぁ「解決したいのが痛みだから。」
って言われてしまったらそれまでなのですが。
そもそも“痛み”さえ結果でも何でもなく、
プロセスの一端だと考えたいですよね。
そうしないと、
身体や症状と向き合っていくための、
思考の奥行きが制限されてしまいますからね。
とは言っても、
だからこそ逆に、
明確な答えがあるわけではないので、
患部の慰安的施術だけになってしまうことを
否定することもできないと思っています。
でも、
それだけだと寂しいから、
やっぱり引き出しはたくさんあったら良いですよね。
そんなわけで、
治療家やトレーナー側の立場であるならば、
表面的な症状だけにとらわれていては
ぜったいにダメですよね。
まだメルマガ登録してないんですか?
ぜひしてくださいね。笑
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それでは!
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