2017年6月12日月曜日

すべてはケースバイケースだから引き出しを増やす。

from 久保田隆介



腰痛(特にぎっくり腰)について、
安静がかえって良くないというようなことが、
かなり広く広まってきていますよね。



でも、
普通に考えて安静が必要な時だって、
無いはずがないじゃないですか。



けっきょく、
的確な評価、見立てができてこそ。

多くの場合、
安静が必要ないというようなデータが
あるところでは取れましたよ
っていう話であって、

何でもかんでも

「最近は安静が良くないって言われているので、
動いた方が良いんですよ。」

っていうのは違うと思います。


流行でどうのこうのっていう話ではないはずですから。




最近は、
様々な治療手技が表に出てきていることもあって、
あたかもマッサージやストレッチが
ダメなものかのように言われてしまうことも
ありますが、
それもケースバイケース。


それこそ痛みが強くて、
関節のバランスが崩れていることが明らかで、
例えばそれが
◯◯◯メソッドで治りそうな感じだとします。

でもその人が物凄くイライライしていたり、
疲労困憊だったりして、
まずはそのイライラや疲労を落ち着かせるために、
コミュニケーションとしてのマッサージが
適切ってこともあるかもしれない。




いわゆる機能改善というようなトレーニングも
素晴らしいものですが、
手技を優先させるべきか、
エクササイズを優先させるべきかは、
それもケースバイケースです。

痛みが強いからまずは手技なのか?

使い方が悪いからエクササイズなのか?

と言えば、
それもそうとは限りません。


痛みが強くてもエクササイズの方が
効果的なケースもあれば、

動作改善が目的でも
手技で効果が見込める場合もあります。





素晴らしい手法はたくさんありますが、
どれが一番とかいう話では
決してないんですよね。




そうなってくると、
まずはとにかく引き出しの多さ
ある程度は必要かと思います。


ですが、
中身を詰めすぎて、
なかなか開けにくいような引き出しでは、
いざという時に扱いにくいですし、

ある段は詰まっていても、
ある段はスッカラカンなようでは、
それもバランスが良いとは言えませんよね。



そういう意味でいうと、
やはり治療家はちょっと手技に偏りすぎている人が
多いように思います。
(もちろん職種サービス柄、仕方がないことくらい
理解していますが。)




対応できる症状を増やして、
有効で使いやすい引き出しを増やすために、

治療家がトレーニングについて学ぶ

ということは、
私はとても良いことだと思うんですけどね。




でもこれまで何度も発信していますが、
パーソナルトレーナーの資格を取っても、
治療現場でのトレーニング指導には
活かされないことがほとんどです。


逆にトレーナー向けの
様々なトレーニングメソッドのセミナーだと、
治療家が基礎をすっ飛ばして参加するには
ちょっとハードルが高いように思います…。



そんなわけで、

業界でも希少な、

治療家のための
トレーニング指導スキルアップのためのセミナー

をご用意しました。



次回開催の予定は今のところありませんので、
この機会をお見逃しなく。

詳細はこちら
http://tt-fusion.blogspot.jp/2017/06/blog-post_0.html















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