2017年7月12日水曜日

肩こりと硬いのは関係ない話。


from 久保田隆介



こんにちは。





整骨院、整体院、マッサージ店などをやっていると、

「どこに行っても硬いって言われるのよ~」

なんていう人は日常茶飯事ですよね。




もっと言うと、

「どこ行っても“こんなに硬い人いないとか、
一番硬い”って言われるのよ~」

なんていう人も日常茶飯事ですよね。




どうやらこの世の中には、
肩こりゾーンの筋肉が硬い人が多いようです。




でも、
そこで考えなくてはいけないのは、

硬くてもまったく辛くない人がいる

ということです。


その時点で、
硬さと辛さの感覚が
必ずしも一致しないということがわかります。




逆に、
触ってみても全然硬くないのに、
自覚症状としてはコリが物凄く辛い…。

という人が多いのも事実です。




あるいは、
猫背や姿勢の悪さが指摘されることも多いと思いますが、
それもまた、
超猫背の全員が肩こりが辛いとも限らないわけです。





こうなると、
肩こりについて解明してくためには、

肩上部(いわゆる肩こりゾーン)の硬さ云々ではなく、

肩上部が辛いと感じる人の共通点は何なのか?

ということを見付ける必要がありそうです。




“閾値が違う”と言ってしまえばそれまでかもしれません。

※閾値=辛さを感じ始める度合いのこと。
 例えば痛みに対する閾値が低いということは、
 すぐに痛がるということ。
 閾値が高いということは、
 痛みに強いということ。


でも、
それだけで片付けてしまったのでは、
ちょっと深味がないですよね。





先程お伝えしたいくつかの例を整理すると、、、

□筋肉が硬い
□姿勢が悪い
□猫背
□閾値が低い

さらに一般的に言われる代表的な要素をいくつか
挙げてみましょう。

□血行が悪い
□頭が重い(←重い、ダルいとかではなく、重量的な話。)
□眼精疲労
□長時間同じ体勢でいることが多い


まぁこんなもんでしょう。


でね、
その辺の整骨院や整体院のブログとかホームページなんか見ると、
この全部を“肩こりの原因”として列挙して、

「いくつ当てはまりましたか?」

「辛さをそのままにしないでぜひ当院へ!」

なんていう謳い文句をよく見かけます。

よく見かけませんか?




でもね、
肩こりゾーンの筋肉が硬くて、
猫背で姿勢が悪くて、
血行が悪そうで、
明らかに眼精疲労もしてそうで、
長時間同じ体勢でいたとしても、、、

まったく辛さを感じない人だって、
事実いるわけですよ。

※閾値については構成要素が多過ぎるし、
 頭はみんな重いのが当たり前なので抜かしました。



つまり、
これらの要素は必要条件であって、
十分条件ではないということなんです。

って言いたいところですが、
そもそも必要条件としてさえも不十分といえます。

残念。




だからさっきの条件を逆の言い方にしてみれば、、、

肩こりゾーンの筋肉が柔らかくて、
猫背で姿勢が悪くて、
冷え性で、
特に眼精疲労とかなくて、
それなりに運動しているような人でも、、、

肩がこる人だって、
事実いるわけですよ。




ここまで来ると、

“人によって感覚が違うんでしょ”

とかって簡単に済ませたくなってしまいますが、
もう少し考えてみようと思います。




ここで今回ポイントにしたいのは、

“副神経”という神経です。

脳から直接出ている神経の枝を
“脳神経”っていいますが、

その脳神経が12本あるとされているうちの
1本が“副神経”です。


で、
この脳神経は主に五感とか内臓に関わるものが
多いわけですけど、
“副神経”っていうのはちょっと特殊らしくて、
筋肉(=僧帽筋)の運動にも関わっている唯一の脳神経らしいんですよ。

※神経の働きの真偽なんて死ぬまで本気で勉強したところで
 到底わかりかねるので、あえて“らしい”ってしています。


ちなみに僧帽筋はこれね。(=肩こり筋)



で、
ここでもう一つ注目したい脳神経があって、
“迷走神経”っていうのがあるんですけどね。

迷走神経の働きとして大事そうなものが、
ほとんどすべての内臓の運動、副交感神経、
知覚に関わるっていうことと、
心拍数の調整などの機能があるらしいです。




で、
なんで迷走神経に注目したいのかっていうと、
先程お伝えした副神経というのが、
迷走神経と同じような働きをするという説があるからなんです。




で、
先程の副神経の話だけだと、

“脳神経っていうのが肩こり筋にも伸びているのはわかったけど、
それとこれと何が関係あるの?”

ってなってしまうと思います。




でも、
先程ご紹介した、
迷走神経の働きを思い出してみてください。

□ほとんどすべての内臓の運動、副交感神経、知覚に関わる。
□心拍数の調整

ですよ?

で、
副神経がこれと同じような働きをするという説。

自分は神経学者ではないので、
ここの“同じような働き”の度合いもわかりませんが、


もし、
迷走神経の機能が抑制される、低下した、
あるいは不十分になってしまった時に、
それを副神経が助けに行くとしたら?


その際、
内臓と比べたらまだ放っておいてもいい
僧帽筋の機能維持が後回しにされるとしたら?



って考えると、
□内臓の調子が悪い状態
□交感神経が優位になっている状態
□心拍がなんだか乱されそうな状態

こんな状態において、
結果的に肩こりが誘発されるということの
説明が付くと思いませんか?


交感神経っていうのは“興奮神経”なので、
例えば仕事でイライラしているとか、
あとはPCやスマホをガン見していても、
交感神経は優位になりそうです。

また、
姿勢が悪ければ、
内臓や呼吸器も圧迫されたり、
呼吸が浅くなったり、
その結果として心拍も多少は悪影響を
受けていたりするかもしれません。




ここまで考えると、
先程ソフトに否定した一般的な要素たち、、、

□筋肉が硬い
□姿勢が悪い
□猫背
□血行が悪い
□眼精疲労
□長時間同じ体勢でいることが多い

っていうのも、
結果的に誘発されている状態としては
容易に関連性が想像できる事象ではあるので、

まぁ必要条件として加えてあげてもいいかな?

って感じにはなってきますよね。




つまり、
直接的要素ではないにせよ、
一般的に言われることの多い要素へのアプローチが、
“結果的に肩こりの改善に繋がる可能性は十分にある”
ということです。


もちろん、
ぜったいではないので、
改善しきらない人もいるわけですが…。




何にせよ、
肩が硬いから肩を揉むなんていうことを一生やっていても、
肩こりが良くなることはなさそうだということが伝えわれば
とりあえずOKです。


もちろん、
本当に一時的かつ突発的なものであれば、
それでもいいかもしないですけどね。





まぁ結果的には良くなれば何でもOKですし、
何よりお客さんが満足してくれればOKなので、

肩を揉んでも、
ヘッドスパしても、
全身を整体で整えても、
辛い筋肉を温めても、
最近流行りの“内臓調整”とかいう施術を受けても、

何でもいいんですよ。



いいんですけど、
まぐれ当たりで当たるケースばかりではないので、

やはり“たかが肩こり”とあなどらないで、
もしケアしていても改善が乏しいのであれば、

もっと改善させるためにはどうしたらいいのか?


っていう探求は、
しっかりとしていきたいものですよね。




にしても、
肩が硬いから肩を揉むなんていうことを一生やっていても、
肩こりが良くなることはなさそうだ…。

っていうのは、
もう一回言っておきます。笑




このブログ同業者向けなのに、
一般の人にも読んでほしくなっちゃいました。笑

もしこのブログが一般のあなたの目に止まっていたら、
お気軽にご相談くださいね。
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ちなみに、
運動器的な要因を否定しているわけではまったくないので、
“運動器的肩こり”だって当然あると思います。

あとは、
おっぱい大きい人はしょうがないとかもあるし。

もっと細かいこともあげればキリがないし、
前回の【腰痛の原因は腰にもあるよ。】の記事同様、
原因なんて一つに絞りようがありません。


本当に関連要素も含めて、
いろいろあるっていうことです。



いかがでしょうか?

少しでも参考にあれば嬉しいです。




運動器的に診るのであれば、
こんな方法もあります。




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それでは。








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