2017年7月10日月曜日
感覚≒経験
from 久保田隆介
前回の“感覚”についての記事は
ぼちぼち反響がありました。
今回は、
前回の内容でもわかりにくかった人、
あるいは技術セミナーには
お金も時間もたくさん使っているのに
どうも評価力や治療力が上がってこないという方に
読んでもらえたらと思っています。
例えば、
算数に置き換えるとわかりやすいかもしれません。
17+8=25
14+27=41
こういった暗算が一瞬でできる人にとって、
“計算している”っていう感覚なんてないわけです。
もはや数字を見た瞬間に
反射的に頭の中で答えは出ているわけですよね。
でもそれができない人は、
単純な一桁の足し算、引き算ができるレベルであれば
ひっ算をするかもしれませんし、
あるいはそれも難しければ、
答えの数以上のおはじきでも用意して、
足してみたりするのかもしれません。
私も10年以上前に
初めて姿勢やゆがみについて勉強した時は、
左右の肩甲骨の高さ、
左右の胸郭の高さ、
左右の腸骨稜の高さ、
左右の大転子の高さ、、、
って感じで、
面倒くさかったですけど、
いちいち毎回チェックして
データ収集していた時期もありましたよ。
今はそんなことしてないですけど。
あとは例えば、
肩甲骨の高さが左右で違うとしましょう。
右が高いことにしましょうか。
でもこれって、
左が低いとも言えるわけですよね。
これを
「右が高いのか、左が低いのか、
何を基準に判断しているんですか?」
なんて聞かれた日には、
その他の全部位の左右差とかを診て、
硬さや緩さを診て、
代償作用や運動連鎖の理屈も説明して、
ようやくどちらが高くて、
どちらが低いのか説明ができるわけです。
今さっき初めて算数を習った子に、
「どうしたら一瞬で答えがわかるようになりますか?」
って聞かれたら、
どう考えても
“数をこなす”
以外に方法ってないじゃないですか。
でもそれってスポーツのセンスと同じようなもので、
何年やってもうなくできない人もいれば、
何でもすぐにパッとできちゃう人もいるわけで。
でももしかしたら、
良い指導者に巡り逢うことができれば、
コツをつかめるのかもしれないし。
でもコツを掴んだからといって、
全員がトップアスリートレベルになれる
というわけでもなかったり。
プロとして技術を追求する姿勢は素晴らしいです。
でも、
パッと骨格のバランスを把握して、
パッとどちらが高いのか、
どちらが低いのか理解して、
どこが緩いのか、
どこが硬いのか、
どこを賦活化するのが効果的なのか、
瞬時に判断できるように全員がなれるのかといえば、
私はそうは思えないんですよね。
もし
「勉強して、経験を積めば、
誰でもできるようになるでしょ!」
って言うのであれば、
それって誰でもトップアスリートになれて、
誰でも科学者になれるって言っているような
ものなのではないかと思います。笑
とはいえ、
ハイレベルな人であっても、
まずは基礎ありきで、
そこから経験を積んで、、、
数式の答えだって、
見た瞬間に
反射的に頭の中で答えは出ている
というレベルにいつしか到達できたのだと思います。
そんなわけで、
セミナーや勉強会で教わったことが難しくて、
どうしても
もっと判断基準が欲しくなったり、
もっと見極めるコツを知っておきたくなったり、
してしまう気持ちはわかります。
が、
そこで聞いていること自体が、
有効なようでいかに非有効なことかと、
思うわけです。
なんとなく伝わりましたか?
何もしていない人と比べたら、
セミナーとかひたすら行きまくっている人の方が
まだ偉いとは思いますが、
流行りのメソッドや、
噂のテクニックのセミナーとかに踊らされているうちは、
本質的なレベルアップは到底できないと思いますよ。
とはいえ、
解決策が欲しくなってしまうものですよね。
私の治療家向けスキルアップスクールは、
今回お伝えしたような難しさもこちらが理解した上で、
いかにして評価力や技術力を上げていくか?
ということを常に追求しています。
他のミーハーなセミナーと比べると、
かなり応用力が身に付くと思います。
もっと評価ができるようになりたい、
もっと感覚を良くしたい、
もっとスキルアップしたいと
本気で思っている治療家さんは、
ぜひいつでもご相談くださいね^^
therapy.trainer.f@gmail.com
メール相談はいつでも受け付けていますので♪
ちなみに私のスキルアップスクールの
受講生&修了生だけしか参加できないコミュニティがあるのですが、
今日も完全非公開の
選手とのトレーニング動画をアップしました。
YouTube動画やメルマガでもかなり情報提供はしていますが、
さらに良い情報をアップしたりしています♪
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