2020年8月3日月曜日
条件の展開。
こんにちは。
久保田隆介です。
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今回も、
昨日のライブ配信で
ちょろっと触れたネタからお届けします。
例えば
座っていると腰が痛い
という主訴の患者さんがいるとします。
それ自体は
よくあることかと思いますが、
問題なのは
それをどこまで掘り下げているか??
ということです。
原因なんていうものは、
それらしきものがひとつ見えたところで
いくらでも展開できてしまうものですから、
どこまで極めたところで、
単一要素に断定することなんてできません。
それが、
慢性痛であればなおさらです。
一般レベルの講師が
『原因』と言っているものの多くは、
症状の発火及び想起にあたって
より依存度が高いであろう条件の抽出に過ぎず、
ましてや巷で溢れている
原因を見付けて根本改善
なんていうのは、
商売的に言っているならともかく、
本気で言っているなら
思考力の崩壊も甚だしいというところです。
それに、
原因とか根本というワードが、
果たして一般ユーザーに本当に響くのか??
というところも、
考えている人なんていないと思います。
治療哲学的にも
マーケティング的にも
ロジカルな思考力が
残念ながら欠落しているということです。
あなたはどうですか??
脱線したので話を戻します…。
それで
座っていると腰が痛い
というケースについて、
いかにして掘り下げていくのか??
イメージが湧きますか??
まず
仕事中に座っていると腰が痛くて、、、
という人の場合、
どれくらいの持続時間で痛くなるのか??
例えば、
30分も座っていると痛くなるとします。
そこで
まず確認することとして
食事中の30分は??
乗り物の30分は??
自宅でPC作業中の30分は??
という展開をするとしましょう。
次に、
食事中だとしても
朝の仕事前の食事は??
※朝に30分もかけないかもしれませんが、
ここでは条件展開の例としてご理解ください。
仕事後の飲み会は??
休みの日の食事の時は??
という展開ができます。
休みの日の食事だとしても
連休初日の夕飯は??
連休最終日の夕飯は??
これでも違うかもしれないですよね。
職場で30分もPC作業をしていると
腰が痛くなってしまうという人だとしても
自宅で2時間やっている分には
問題ないという人も実際にいました。
それでなんとなく
やはり職場でのストレスとのリンクが
強そうな印象だな~
ということが見えて来たとしても、
そこで終わりではいけません。
※いけませんというより、
もっと多くの条件が抽出可能だということです。
他のスタッフとの関係は??
人間関係は??
位置関係は??
作業量との関係は??
何が嫌だ??
何が辛い??
などなど、
こんな感じで考えてみると
座っていると腰が痛い
という主訴があったとしても
>猫背ですね~
猫背矯正しないといけないですね~
>これは姿勢が悪くて
首肩の筋肉が緊張していますね~
>頭が前に出ていますね~
頭っていうのは
ボウリングの玉と同じくらいの重さで~
なんていうような
チープな話にはならねーだろ!!
ということが心から言いたいわけです。
ただ、
そうやって深く考えて行くことで
見えて来ることもある反面、
それこそ揉みほぐしやアライメント調整が
まったく不要なのか??
というと、
そんなことはありません。
だって、
実際にそれで楽になる人もいるでしょ??
ただ、
それで変化が出るからといって、
そこで語られている
硬さが~
ゆがみが~
筋膜が~
というような症状のロジックが
正しいのかというと、
それはもう間違いなく違うんです。
まずそこからして
腑に落ちていない人は
同一個体に対して
同一条件を与えたとしても
同一症状が発生しない場合もある。
ということから
逃げないで考えるというところから
始めると良いと思います。
これはどういうことかというと
まさに前半の方で
解説していた内容とまったく同じです。
長時間座っていても、
痛い時と痛くない時がある人が
無数にいるわけじゃないですか。
こうすると痛い
という人に対して、
そうしても痛くないというシチュエーションが
ひつでもあれば、
その条件に対する依存度は
100%ではないということが断言できます。
そう考えると、
そもそも依存度が100%の条件なんて
ほぼ存在しません。
それで、
我々が思考力を深めて
条件を展開して行くことによって、
その患者にとって
より症状発生における依存度が高いであろう
条件がいくつかピックアップできたとします。
それが、
もしフィジカルに依存するのであれば、
施術によってなんとかなるかもしれないし
そうではなくても
施術による効果が見込めるのであれば、
それはやってみた方が良いかもしれないし
施術云々ではない要素が見えたとして、
例えばそこで適切な会話をすることによって
症状に変化が起きるのであれば
その会話だって立派な治療の一環になるし
だから私は常々
治療=施術
というような
極端なバイアスがかかった人間が多い
ということに対する皮肉も込めて
『施術家』という言葉を使っているわけです。
そこ、
ノットイコールだから。
特に
ハウツーテクニックにばかり
執着しているような属性の人たちは、
プロとしては以ての外です。
みんなで揺らし方の練習してみたり
猫背矯正してみたり
そんなことしてる場合じゃないんだって。
とにかく、
治療に関して考える際には
これ=これ
なんていうように
確実な再現性を以て保証されることなんて
ほぼ存在しないわけであって
仮に変化が出て、
もしその症状が出なくなったとしても、
後付けであれそれが
『原因』だなんていうことには
まったくなり得ないということです。
最後にもう一回言っておきます。
学生や若手の方々も
見てくれているかもしれないので、
それこそ
原因を見付けて根本治療
なんて言っている先生がいたら
スゲーって思っちゃうかもしれなしですけど、
そんなことを言っている人は
98%くらいの確率でアホなので、
あまり信じないように気を付けてくださいね。
条件を展開する意識を持ちながら
患者さんとのコミュニケーションを取ることが
できていますか??
読んだだけで
わかった気になってんじゃねーぞ。
それでは。
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