2019年7月12日金曜日

運動連鎖とテーピング



こんにちは。


久保田隆介です。






あなたは臨床の中に、
“運動連鎖“の考え方を用いていますか??


僕のセミナーに出たことがあれば、
聞いた覚えがある人も
多いかと思いますが、、、


まずは、
運動連鎖について、
めちゃめちゃ簡単に解説します。






運動連鎖について知らない人は、
なんだか難しい印象を持ってしまう人が
非常に多いような気がしていますが、
そんなことはありません。


めちゃめちゃ簡単です。






例えば、
ペットボトルのキャップを
右方向に捻ったら、
当然キャップは右方向に回りますよね??


ぞうきん絞りをしたら、
絞った方向にねじれて行きますよね??


簡単に言うと、
ただそれだけです!!






要は、
身体でも同じことが言えて

どこかがある動きをすると、
それにつられて
他の部位の動きやすさも
ある程度規則的に影響を受けやすくなるお

っていうことです。






そんな単純なことなはずなのに、
なぜ難しく感じてしまうのか??
っていうと、、、


■関節運動(学)とかいう大それた名目

■そもそも定義が曖昧なくせに
 難しいイメージを持たせてしまう
 “理学療法”という枠組み

■連鎖というからには
 局所の理解だけでは済まなさそうな、
 包括的な理解が必要っぽい感じ


とか、
こういうことが邪魔しているのかな??
と思っています。


そんなことより
「なんとなく難しそう!!」
みたいな感じですかね??


とにかく、
みんな無駄に難しく考え過ぎです。






シンプルにとらえるべきところと、
深く考えるべきところは、
的確に見極められると良いですよね。






で、
僕のセミナーに出たてくれた人には

とりあえずこの3つのパターンだけ
覚えれば良いですよ!!

っていうことをお伝えしていますが、
今回はそれを特別に、
ここに書いちゃおうと思います^^






-運動連鎖の3つのパターン-

①屈曲-内旋パターン
②伸展-外旋パターン
③回旋パターン


この3つだけ覚えれば
もう十分です!!


せっかくなので、
さらにわかりやすく解説しますね。






①屈曲-内旋パターン


四肢の内旋と、
特に体幹部の屈曲が連鎖する
ということです




②伸展-外旋パターン


四肢の外旋と、
特に体幹部の伸展が連鎖する
ということです




③回旋パターン


四肢の内旋・外旋に対して、
特に体幹部の回旋が連鎖する
ということです






いかがでしょうか??


もちろん、
もっと細かな点は
たくさんありますし、
臨床での応用の仕方とか、
見落としがちな注意点なども
たくさんあるのですが、
大枠としてはこれだけで十分です。






で、
この考え方をベースに、
手技やテーピングによる刺激を
与えて行くと、
非常に変化が出しやすいということです。






☆ここからは
 ぜひ実際にやってみてください!!☆


例えば、
肩関節は内旋位と外旋位なら、
どちらが挙上しやすくなりますか??

答えは、
外旋位ですよね。

では、
左右の肩(上肢)を挙上してみて、
あがりにくい側の手指(第2~4指のいずれか)を
適当に1本選んで、
反対側の手でその指を握って、
外旋方向にねじって、
3~5秒ほどキープしてみてください。

そしてもう一度、
肩の挙上動作をしてみてください。

…あがりやすくなりましたか??笑 //






これが、
運動連鎖の基本です。


手指の外旋が肩まで連鎖して、
肩の動きが良くなるのです。


理解できましたか??






って言いたいところですが!!






違いますよ!!






肩関節が外旋位の方が
挙上しやすいということに、
もし何の違和感も感じなかったとしたら、
それはまさに基礎解剖学バイアスです。


指をねじって
肩の動きが変化したのだって、
別に指をいじっただけで
肩まで刺激が届いたようには
まったく感じなかったですよね??


※「筋膜が~」なんていう
 ポンコツな発言はしないでくださいね。






なんとなく当たり前とされていることとか、
なんとなくそれっぽい理論とかを前提に
話を進められて、
ましてやそれで変化が出てしまうと、
ほとんどの人が

なるほど、
そういう理論で変化が出たのか!!

って盲信してしまいます。






筋膜も

頭蓋も

脳脊髄液も

骨盤も

〇〇テクニックも

全部そうです。






ですが、
大抵の施術家が言っている理論なんて、
結構めちゃめちゃで酷いもんです。


つい最近も、
業界最大手の業者から販売されて
史上最高売り上げだったというDVDを
ちょっと買って見てみたんですけど、、、


まぁその理論たるや、
予想以上に酷いもんでした。


~余談~
なぜそのDVDを買ったのか??
ということですが、、、
その技術のセミナーで
オブザーバーをしている人の
Facebookの投稿を見て、
そこに書いてあった理論が
明らかに矛盾していたので、
「それはおかしいですよ。」
的なコメントをしたのですが、
「DVDを見ればわかりますよ。」
と言われたので、
見ないで文句を言うのも野暮だと思って
ちゃんと買って見てみたのですが、
まぁしょうもない理論で、
「物理から勉強し直せよ。」
っていう残念な感じでした。
しかし、
その理論を盲信している人が
大勢いるわけで、
自分で考えて矛盾に気付ける人が
やっぱり少ないんだな~と
実感した次第です。
つい最近の話でした…。






そんなわけで、
運動連鎖の基本的な概念が
すんなり頭に入って、
それが施術や運動に対して
当てはめやすいからと言って、
決して盲信してはいけませんよ!!


っていうことです。






とはいえ、
先程体感して頂いたように、
運動連鎖的な方向性を意識して
身体を操作することで、
非常に変化が出やすくなるというのは
体感を基に事実なのですが


なぜそのような変化が出るのか??


っていうことについては、
またそのうち解説したいと思います。






ちなみに、
僕のセミナーでは、
運動連鎖についての内容は
何年も前からずっとお伝えしていました。


ただ、
今年の短期スクールをご受講くださって

・張力
・運動パターンと疼痛の関連性

についての解説をお聞き頂いた方は
大丈夫ですが、
今より半年以上前のセミナーで
僕から運動連鎖についてお聞き頂いた方は、
当時解説していた理論のままだと
だいぶ不十分になっているので、
ぜひ考え直す機会を作ってくださいね。






そんなわけで

変化が出たからOK!!

っていうことではなくて、
どんな理論も、
どんなテクニックも、
常にアップデートしましょう。


矛盾をそのままにしてしまうのは
ナンセンスですよ。






でも、とりあえず!!


みなさん、
現場で使えるテクニックが
知りたいですよね??


ということで、
運動連鎖に乗せてテーピングを貼ると
運動パターンや可動域に対して
非常に変化が出しやすいので、
今回はその方法について、
ひとつだけご紹介しようと思います。






それでは、
ようやく本題です。←遅っw






運動連鎖に対して
どのようにテーピングを乗せるのか??


っていうことについてですが、
先程お伝えした
“3つのパターン”の中から
③の回旋パターンを例にして解説します。


こんな感じです。


写真のように
左右の腕に貼ることもあれば、
左右どちらかのこともあれば、
手指のこともあれば、
下肢のこともあれば、
それはケースバイケースですが、
今回は写真の黄色いテープをご覧ください。


左右とも、
向かって左から右(→)に向かって
貼ってあります。
※右上肢は内旋方向に、
 左上肢は外旋方向に向くように
 若干のテンションをかけて貼っています。


要はこのテープを貼るだけで

・体幹の左回旋
・頸部の左回旋
・左肩(上肢)の挙上

なんかが行きやすくなる
可能性が高いということです。


たったこれだけで、
凄いと思いませんか??






もしかしたら、
患部に触れなくても
患部の質感や可動域に変化を出す技術は、
あなたも既にお持ちかもしれません。


でも、、、


その効果って、
どれくらい持続しますか??






テーピングであれば、
貼り付いている間中ずっと、
基本的には効果が持続します。


症状の戻りとか、
施術効果の持続性でお悩みの先生には、
必要な技術だと思いませんか??






しかも


緩めることも

制限することも

皮膚やアライメントのコントロールも


いろいろなことができるわけですから、
テーピングを実施するにあたっての

・テスト法
・考え方
・貼り方

を身に付けることができたとしたら、
治療院の現場はもちろん、
スポーツの現場でも、
フィットネスの現場でも、
ぜったいに重宝すると思いませんか??






あなたが手技で出せている大抵の変化は、
テーピングでも同じことができます。


そしてなおかつ、
持続させることができるのです。






っていうことを声高らかに宣言して、
今回は終わりにしたいと思います。






次回は、
先程ちょろっと書いた
“張力”についての解説と、
今回ご紹介した水平パターンを応用した
“より細かな身体操作とテーピングの考え方“
についてお伝えする予定です。






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それでは^^

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