2018年9月21日金曜日
“原因”に迫りたいけど迫れない話。
こんにちは。
久保田隆介です。
急に寒くなりましたね。
鍋が食べたくなります。
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なんだかんだで
経営系やマインド系の話が多い
こちらのブログですが、、、
今回と次回は、
身体系(?)の話をしようと思います。
ハウツーは、
教えませんけどね。笑
さてさて、
身体の硬さを見て、
「硬いですね~」
「それだけ硬ければ
腰痛にもなりますよ~」
「その硬さだと、
しっかりストレッチしないと、、、」
みたいな会話って、
けっこう多いと思います。
あ、ちなみにここでいう
“硬さ”っていうのは、
前屈で床に手が届かないとか、
開脚が全然開かないとか、
いわゆるそういうやつを
イメージしておいてください。
で、
確かに可動範囲が広い方が、
スポーツシーンでは
有利なことが多かったり、
なんとなく
健康っぽかったりすると思います。
ちなみに、
僕もストレッチは好きです。
ですが、
その“硬さ”を
腰痛や疲労の原因としてしまうには、
あまりにも否定要素が
多過ぎるんですよね。
それこそうちの父親も
そういう意味では万年硬くて、
前屈すると、
床から-30cmくらいまでしか
行かないくらい硬いです。
でも、
最近腰の調子は良さそうだし、
疲れるとかもあまり言わないです。
治療とか身体について考える時に、
触って硬いとか、
動きが硬いとか、
バランスが悪いとか、
(いわゆるマルアライメント)
そういうわかりやすくて、
ましてや
マイナス要素として一般化しているような
事象が目の前にあると、
ついそれの影響だとして
片付けたくなっちゃいますよね。
ですが、
その要素があっても、
その症状が出ていない人もいる
っていうことと
向き合おうとしているかどうかが、、、
施術家としてのレベルを測る、
ひとつの基準になるのではないかなと
考えています。
もちろん、
あるひとつの事象が、
何かしらの症状を発症させる
素因になる場合もあれば、
ならない場合もあると思います。
要は、
すべてが絶対条件とはなり得なくても、
関連要素のひとつとして
成立する場合はあるということです。
そう考えると、
その事象に対する見極めは、
非常に難しくなると思います。
なので、
「これが原因です!!」
みたいに言ってしまうのは、
なかなか難しいと思うんですよね。
その発言は、、、
思考という名の道の途中に、
“思考停止”という名の行き止まりの壁を
自ら建ててしまうことになってしまう
のではないでしょうか?
“原因”っていう言葉の意味を
冷静に考えてみると、
そう簡単に使える言葉ではない
ということくらい、
誰でもわかると思うんですけどね。
少なくとも、
「原因となっている筋肉を探す」
とか、
「原因となるゆがみを整える」
とか言っている時点で、、、
もはや
筋肉の硬さやマルアライメントが
原因だと決め付けている
限定的思考になっているわけですから、
その時点で、
いくら全身を見ていても
ダメだということです。
腰が痛いっていう患者さんでも、
全身の筋肉の硬さをチェックしてます!!
とか、
患部だけじゃなくて、
全身のゆがみをチェックしています!!
とか言う人が
けっこう多いんですけど、
“全身を診る”って、
別にそういうことではないんですよね。笑
“原因”って、
想像以上に深いはずです。
もちろん、
何か対外的に発信する時とか、
商売として割り切る時とかに、
“原因”っていう言葉が
非常に便利な時もあるということは、
もちろんわかるんですけどね。
でも、
そこを自覚しているのか?
本気で“原因”と思っているのか?
っていうのは、
雲泥の差どころか、
1億年前の地層と
太陽系の外の惑星くらいの
差の開きがあると思います。
そう考えられるようになると、
足から治す!!
叩くだけで!!
揺らすだけで!!
骨盤が大事!!
バランスがすべて!!
みたいなのが、
以下に不十分で浅いかっていうのが、
気付けるようになると思うんですけどね。
とは言っても、
手軽にハウツーを手に入れて、
目の前の症状を何とかしたい!!
っていう思考自体を
否定する気はまったくなくて。
そこで止まってしまうのか?
それはそれとして、
考え方や本質的な部分を
学ぼうとする気があるのか?
っていうところが、
分かれ道なのではないかなーと、
思っているわけです。
自分が現時点で言えるのは、
勉強すればする程、
考えれば考える程、
スッキリするどころか迷宮入りする
っていうことです。笑
「これが原因です!!」
とか言っているより、
よっぽど楽しいですけどね♪
それでは!!
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