2020年2月14日金曜日
ストレッチポジションの誤解。
こんにちは。
久保田隆介です。
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みなさんは、
普段筋トレはしていますか??
また、
筋トレの指導はしていますか??
“筋トレ”について勉強していると
ストレッチポジション
というワードが出て来ると思います。
簡単に言うと
筋肉が伸びる位置(=ストレッチポジション)
のことで、
そこまで関節を動かして負荷をかけると、
筋肉がより発達しやすくなるということです。
また、
ストレッチポジションを意識することで、
筋肉に対してより強い刺激が入り、
筋肥大に効果的だとも云われています。
これは、
実際にやってみればわかることですが、
同一筋肉に負荷をかける際に、
短縮位よりも、
より伸張位である方が
刺激が強くなるケースがほとんどです。
いわゆる、
「キツイ」とか「効いてる」という状態です。
しかし、
このストレッチポジションについて
冷静に考えてみると、
あるひとつの事実が見えて来ます。
それは、、、
そもそもストレッチポジションで
負荷をかけられる種目が極めて少ない。
ということです。
いわゆる“ストレッチ”の状態には
ならないにしても、
できるだけ可動域を大きく、
できるだけ伸張位まで持っていって、、、
という発想になるのが一般的だと思いますが、
“ストレッチポジション”というワードで
意図されている恩恵を受けられる程の
伸長状態にはなり得ないことがほとんどです。
例えば、
三角筋、上腕二頭筋、臀筋群、、、
これらの筋肉は、
ストレッチできないわけではないですが、
トレーニング動作の中で到達し、
適切に負荷をかけることが難しいということです。
余談ですが、
ケアの面でのストレッチも
かなり過信されている部分があると感じます。
患者さんからの質問で
ここの筋肉は
どうやってストレッチしたらいいですか??
という質問があるかと思います。
※患者さんからならともかく、
同業者からも度々この質問をされます…。
しかし、
ケアするにあたって、
そもそもストレッチが不適な筋肉も
たくさんあります。
ストレッチはケアとして
王道なイメージがあると思いますが、
万能ではないということです。
次の話題に移ります。
ストレッチポジションも然り、
筋肉に対する負荷のかかり方を考慮して
実施するトレーニング法のひとつに
POF理論(Position of Flexion)
というものがあります。
詳しいことは
調べたらいくらでも出て来るので
調べて頂くとして、、、
簡単に言うと、
例えば大胸筋にフォーカスする場合
A.ミッドレンジ種目(特徴:基本的に高負荷)
└ベンチプレス
B.ストレッチ種目(特徴:よく効く)
└ダンベルフライ
C.コントラクト種目(特徴:収縮が意識しやすい)
└ケーブルクロス
このような考え方のもと
A→B→C
という流れでトレーニングをすると
効果が出やすいということなのですが、
ここでも出て来る
特に『B.ストレッチ種目』について、
やはりすべての筋肉、
及び部位には適応できないということです
何が言いたいかというと、
有効な筋トレの方法について語られるシーンで
よく出て来る“ストレッチポジション”ですが、
ウェイトの負荷の方向と
解剖学的な筋肉の付着を考慮すると、
現実的に実践する際に活かされにくい場合が多い。
ということです。
治療においても、
トレーニングにおいても、
その目指している刺激が適刺激なのか??
ということについては、
随時慎重になる必要があるとは思いますが、
構造的なことだけで言うのであれば、
やはり解剖学の知識は必須だと思います。
ただ、
解剖学が必須だからこそ、
無理なものは無理だということもまた、
浮き彫りになります。
その浮き彫りになる事実のひとつとして、
狙う筋肉によっては
『“ストレッチポジション”がそれに該当する』
ということです。
特にトレーニングに関しては
すべてにおいて自分でやってみる。
ということが重要だと思っています。
患者さんや選手に
デモを見せる必要性も然りですが、
体感を通じて知識を分別できる要素も
たくさんあるということです。
もっとも
治療院に来るレベルの低体力者だったり
何かしらの症状を抱えているような人だったり
そういった人を対象としたトレーニングで、
ストレッチポジションまで稼働させるような
実施をすることもあまりないと思いますが、
あくまでも考え方のひとつとして、
何かの参考になればという思いで書きました。
あなたは患者さんや選手に
トレーニング指導をするにあたって、
勉強するだけでなく、
自ら実践することができていますか??
それでは^^
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