2020年3月8日日曜日

オンラインは簡単じゃない。



こんにちは。


久保田隆介です。






前回の記事はご覧になりましたか??


その続きというわけではないですが、
多くの人がオンラインでの
サービス提供を考えている風潮について
書いて行きたいと思います。






今まで完全なる実店舗のみ、
オフラインサービスのみだった人が
ちょっと動画配信なんかを始めると


最近自分も
動画配信始めたんですよ~



リスクヘッジのためにも
オンラインは重要ですよね~


やっぱりこれからは
オンラインもやらないとですよね~


なんて言って、
すぐにわかったような顔をする人が
まわりにも結構多いです。






果たして、
そのメリットや費用対効果まで
考えているのでしょうか??
※もしくは費用をかけていない場合もあるので、
 労力対効果について。






まず、
オフラインの代表例として、
店舗経営についてです。






デメリットとしては

□有事の際に客足が途絶える
□体調を崩したら働けない
□固定費が高い

などが挙げられると思います。
※もちろん、もっと無数にあります。


今まさに、
多くの人が直面している
デメリットなのではないかと思います。






それに対して
オンラインサービスであれば

□いつでもどこでも視聴できる
□コンテンツのストックができる
□固定費があまり掛からない

などが挙げられると思います。
※もちろん、もっと無数にあります。






しかし、
そういったメリットらしき部分について、
長期的な目線が持てていない人が
非常に多いということを感じざるを得ません。






まずは
⇒いつでもどこでも視聴するのか??


同業者向けの
ラジオ感覚で聴けるものであれば、
移動中に聴くこともあると思います。


しかし、
一般向けのセルフケアやエクササイズなどの
コンテンツであれば、
主に自宅で視聴したいものだと思います。


はじめは興味本位で
見てくれる人も多いと思いますが、
長続きしない人が
多いのではないでしょうか??


また、
仮に移動中などの視聴も見込みたいのであれば、
テロップを付けることが推奨されます。


しかし、
やったことがある人ならわかると思いますが、
テロップを付ける作業はかなり大変です。






次に
⇒コンテンツのストックとネタについて


やり始めの取っ掛かりが難しいという人は
多い印象がありますが、
まったくネタがないということは
さすがにないと思います。


しかし、
一ヶ月は大丈夫。


三ヶ月も、、、 まぁ大丈夫。


半年も、、、 ギリギリ大丈夫。


一年経った時にネタが続くのか??


というと、
これが残念ながら、
ほとんどの人が発信が続かなくなる
最大の理由のひとつです。


一年後に続いていないであろうことに
取り組むなんていうのは、
経営者のすることではないと思います。


こどもの思い付きじゃないんですからね。


余程情報収集力の高い人や、
発想力のある人であれば問題ないと思いますが、
そんな人は滅多にいません。


現実的に、
2~3年前には
精力的に発信していたのに
今は消えてしまった人もたくさいんいます。


また、
ネタがないからといって
あまりにも頻度が少な過ぎると、
そもそも人の目に触れることもありません。


ネタが豊富な人のことを
“コンテンツホルダー”なんて
呼ぶこともありますが、
もはやそれ自体が
希少な能力のひとつであるということです。






そして
⇒固定費について


ここも大きな差が生まれるところです。


それこそ、
スマホで撮影して自分でアップするだけなら、
費用はほぼゼロで行けます。


しかし、
既存客に満足してもらうためにしても、
オーガニックリーチにしても、
お金をかけているかどうかというのは、
見る人が見ればわかります。


特にセルフケアやエクササイズなどは、
定点の1カメラで伝えられることには
限界がありますからね。


それに、
あなたが慣れない編集作業などに
あまりにも時間を掛けているようであれば、
その費用対効果に疑問が生まれます。


オーガニックリーチによる
収益性が見込めるのであればまだしも

・収益性がない
・既存客のフォローにしては労力を割き過ぎ
・オフラインの活動の方が余程費用対効果が高い

などであれば、
オンラインとしてのメリットは
霞んでしまいます。






ここまでは、
3つの“メリットらしきもの”について
簡単に解説しましたが、
多くの人が見えていない部分は、
他にもたくさんあります。






あとは例えば、
収入や集客の“柱”として、
オンラインを挙げる人がいます。


「〇〇の柱は1本ではダメだ!!」
なんて、
よく言っている人がいますよね。






ここではわかりやすく
集客のことを例にします。


①チラシ
②地域での講演会
③公式ホームページ
④LP
⑤Facebook
⑥Twitter
⑦Instagram
⑧YouTube
⑨エキテン
⑩その他ポータルサイト


これらに取り組んでいて

「うちはこんなにやっているから大丈夫!!」

って言う人がいますが
③~⑩については、
すべてオンラインという意味では
柱として1本とも言えます。


インターネット自体が
すべてダメになるということは
なかなか現実的ではないにしても、
パソコンやスマホが壊れてしまうということは
身近にあり得ることですよね??






このように、
数歩引いた大きな視野も
あるに越したことはないということです。






オフラインでは、
知人の整骨院が入っていた
ビル自体が取り壊しされるにあたって、
移転を余儀なくされたということがありました。


つまり、
オフライン、オンラインに関わらず

他者に依存したプラットホームを使っている

ということは自覚しておくべきだと思います。






オンラインでの
各プラットホームに依存する恐さで言えば


□Googleのアルゴリズムが変わって、
 一気に検索順位が下がってしまった

□SNSの機能が変更されて
 今までと同じように使えなくなった

□YouTubeでアカウントが停止されてしまった


こんなことはよくある話です。






どんなサービスを利用しても、
100%潰れないものなんてないですから、
デメリットを理解しつつ、
“ひとつに固執しない”
ということが不可欠なのではないでしょうか??






ただし、
ひとつに固執しないということは、
だから無駄にいろいろやりましょう
ということでもないので、
それこそ思考力と計画性が問われます。


もっとも、
そもそもほとんどの人が、
口だけで何も行動しないですけどね。






つまり


オンライン=リスクヘッジである


ということは一概に、
そして簡単には言えないということです。






あとは、
オンラインではキャラも重要になりますし、
何よりオーガニックも狙いたいのであれば、
拡散(≒集客)においては、
結局オフラインと同じような悩み、
あるいはオフライン以上に難しい悩みを
抱えることになります。


オフラインでの既存客の
フォローアップのためのオンラインであれば、
何も問題ないと思いますが、
オンラインでオーガニックに
コンテンツ配信をして行きたいのであれば、
むしろオフラインよりも
難しい要素がたくさんあるということは、
ぜひ一度考えてみた方が良いと思いますよ。






オンラインでの
サービス提供は決して簡単ではなく




ネタ

頻度

継続性

手間

費用対効果

キャラ

他者依存のプラットホーム

拡散(≒集客)

非接触であること
※メリットでもデメリットでもある


などなど、
様々な要素を考慮する必要があります。






それに、
同業者とばかりしか繋がっていない人が、
いきなり一般向けに情報発信したところで


届けたい人に届いているのか??


ということも甚だ疑問です。






前回の記事でもお伝えしましたが、
場当たり的な思い付きで始めるのは
もちろん個人の自由ですが、
それで“やった感”に浸るだけで、
むしろ全体的にはマイナスになってしまう
なんていうことがないように、
十分に頭を使ってみてくださいね。






それに、
対等に比較をするのであれば、
対等に収益が見込めてこそです。


一過性で終わるのであれば、
既存客とラインのやり取りでもしていた方が、
余程有益だと思いますよ。






それでは。


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