2017年9月11日月曜日
影響されるだけでは空っぽ。
from 久保田隆介
こんにちは。
最近は本当にいろんな施術法がありますよね。
いや、
以前からあったのだと思いますが、
情報が得やすくなったことによって、
物凄く増えたような感じが
しているのでしょう。
あるいは、
多くの情報が手に入りやすくなった
ことによって、
個人の発想も豊かになったのでしょう。
いろいろな手技が出てくると、
どうしても高度な手技にばかり目が行きがちに
なる人が多いと思います。
(何を持って高度というかはさておき、、、)
で、
多いのが、
患部の揉みほぐしなんてダメだ!
みたいな人。
でも、
揉みほぐしも非常に重要な技術の一つだと
思っています。
もちろん、
ただほぐすだけでは不十分と思います。
触れる手の感覚、
アプローチする組織のイメージ、
全体像、
そういったことを考えながら
施術を行うべきとは思いますが…。
しばしば高度な技術に感化された
治療家が、
「患部を揉むだけなんてダメだ!」
みたいなことを言っていたりします。
自分ももちろん言うことはありますが、
もちろん意図があって言いますし、
患部を揉むだけではダメなケースも
確かに多いですが、
患部を揉むことが有効なケースだって
当然あると思います。
もちろん、
いろんな技術を知って、
視野を広げることは大切なことですが、
「じゃぁ揉みほぐしてほしいって
言われた時に、
揉みほぐし屋さんよりも
上手くできるんですか?」
って話。
“あくまでも患者さんありき”
で評価をしっかりして、
その人に合わせた施術法を選択することが
必要であるとは思いますが、
それには2つの意味があると思います。
1つは、
こちら側が見極めて、
最適であろう手段を提案するという意味。
これはもちろん大切なのですが、
けっきょくどんなに評価をしても、
どんなに技術力を上げても、
どんなに偉そうに理論を並べても、
答え合わせはすべて後付でしかありません。
もう1つは、
患者さんが求めているものに近いものに
できる限り寄り添うという意味。
これは、、、
例えば、
どうしても揉んでほしいという人も
いるじゃないですか。
そういう人に対して、
こちらが正論並べまくって、
高額セミナーで習って練習しまくって
がんばって身に付けた手技を
やったところで、
それでも
「少しでもいいから揉んでほしい…。」
っていう人にとっては、
100点じゃないわけですよ。
こちらが施す手技で、
相手の感情までコントロールできるなら
話は別ですが、
そうではないので、
そういった意味でニーズに応えるということも
時には大事なのではないかと思います。
この辺がわからずに、
ただ真似事の受け売りで、
時短
高単価
治療にこだわる
なんてやっていると、
どこかで躓くと思います。
腰痛の原因は腰にはないとか、
患部を揉むのはダメだとか、
刺激の入れ過ぎは良くないとか、
もちろんそういうこともありますが
影響力のある人が
そう言っているからといって、
持論もないのにただ感化されて
受け売りで言っているようでは、
その声は誰にも届かないと思いますよ。
あくまでも、
様々な要素を加味した上で、
何がより効果的なのか?
ということを検証しながら治療を進める。
これだけだと思います。
その結果が、
原因が患部ではなかったとか、
患部を揉むだけではダメだったとか、
っていうだけのことですからね。
まわりに影響されすぎて、
技術、知識、思考が伴わずに、
あたふたしてしまってはいませんか?
それでは!
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