from 久保田隆介
おはようございます。
明日は台風らしいですね…。
さてさて、
先日、
朝起きて気付いたら前歯が
ちょっと欠けていました…。
で、
近所で探して歯医者に行ったわけです。
明らかに患部の問題だったので、
そこだけ詰めてもらえばOKだと思っていました。
で、
治療する前にレントゲンを撮ってもらったんです。
すると、
レントゲン写真を見た感じで
虫歯っぽい所が2ヶ所あるとのことで、、、
その日は前歯の欠けた部分を詰めておわり。
その虫歯の治療と、
クリーニングをするので、
あと3回来てください。
と言われました。
3回っていうのは、
全然無理な回数ではないですし、
その3回の理由も明確でしたし、
何より久しぶり過ぎる歯医者でド緊張していた(←恥)ので、
何の違和感もなく次回予約を取りました。
でも、
家に帰って冷静に考えてみて思ったんです。
虫歯があるから削りましょうって、
当たり前のようにそれでいいのか?
って。
俺の食事や食生活について何か聞かれたか?
俺の生活リズムに関して何か聞かれたか
歯磨きについて何か聞かれたか?
いくつか選択肢を与えられたか?
っていうと、
どれも無かったわけです。
あとはそもそも保険だから仕方がないのですが、
とても混んでいてバタバタしている様子でした。
それは、
なんとなく接骨院事情と照らし合わせて
状況は理解できますが、
それにしても、
もうちょっと丁寧にしてほしかったなー
という感じはありました。
我々の業態でいえば、
腰痛に対して腰ばかり60分マッサージをしたからといって、
それが良いというわけではありません。
然るべきところにアプローチして、
もし5分で腰痛が軽減したら、
それはとても価値があることです。
とはいえ、
けっこう混んでいて若干雑な感じがしたということです。
でも、
その先生の喋り方、手際、説明のスムーズさなどに、
何か大きな不満を持ったわけではまったくなくて、
「これが保険医療の限界なのかな…。」
って感じたというところです。
一般の患者さんで
ここまで考える人もいないと思いますけどね。笑
何しろ、
食事や生活習慣について聞かないで、
「虫歯があるから削りましょう。」っていうのは、
我々の業態でいえば、
あなたの行動パターンとか思考パターンとか
クセとか習慣とかどうでもいいですけど、
とりあえず腰が痛いなら腰を揉みましょう。
肩が凝っているなら肩を揉みましょう。
ていうのとまったく同じなんですよね。
虫歯もそう、
内臓疾患もそう、
運動器疾患もそうですが、
どれだけ食事に気を付けて運動習慣を良くして、
身体のケアも日頃からばっちりしていても、
不具合が出てしまう確率が0%になることは
ぜったいにありません。
でも、
起きている事象に対して直接アプローチするだけというのは、
あまりにも安易だと感じてしまうわけです。
保険で安価でやってもらえて、
それに対して
「全身のことと生活習慣についてもちゃんとカウンセリングして、
時間もしっかり取って関連要素や予防についても解説してくれ!」
というのは、
どう考えても無理があります。
だから、
自分がされた対応に文句もありません。
そもそもですが、
健康保険というのは、
悪くなった状態にだけ適応されるシステムです。
検診や予防には健康保険は適応にはなりません。
しかもこちらの支払いが安いということは、
医療機関もたいして儲からないということです。
つまり、
大人数を診ないといけなくなるわけです。
そりゃーバタバタする程、
予約を詰めるわけです。
つまり、
本当に身体を大切に思い、
予防を考え、
適切かつ丁寧な処置を受けたい。
となってくると、
そこに時間対費用が見合うようにというところまで
考えたら、
当然自費で高額になるわけです。
だから最近、
自費の治療院だって歯医者だって増えているんですよね。
ともあれ、
そんなことやあんなことをいろいろ考えて、
別に食事指導を受けたいわけでもなければ、
生活習慣指導を受けたいわけでもないんですけど、
「虫歯があるから削りましょう。」
っていうのはちょっと違うなっていうか、
信用できないなって思ってしまい、
残念ながらキャンセルしてしまいました。
自分も普段、
次回予約を取って帰った人から
キャンセルの連絡があったりすると、
正直けっこうむかつきます。
でも久しぶりに自分がキャンセルする側に立ってみて、
「何か価値観が合わないということに
あとから気付くということもあるのかな…。」
って思うことができました。
一方、
「とにかく辛い患部だけやってくれ!」
っていう人に対して、
丁寧に何やらかんやら、、、
ってやってしまうのは、
逆に不満を与えてしまうことになるのかもしれません。
そう考えると、
サービスというのはやはり相手ありきです。
とはいえ今回は、
保険が使えて安いから良いというわけではない
ということを身を持って体験できました。
もしあの場で、
「ちょっと高くなりますけど、
丁寧にしっかりやるプランもありますけど、
どうされますか?」
なんて聞かれていたとしたら、
間違いなく高くてもお願いしていたと思います。
うちに来てくれる患者さんに対して思うことですが、、、
痛みが取れれば良いなら、
注射で麻酔系の処置をしてもらうのが一番です。
整形外科やペインクリニックで、
ぜひやってもらってください。
患部の刺激が欲しいだけなら、
60分2980円のところが一番コスパが良いですから、
ぜひ行ってみてください。
とにかくその場限りで、
ちょっと患部だけ刺激されて電気ピリピリして、
とにかく安く頻繁に通いたいなら、
不正請求してでも保険を使っている
その辺の整骨院(接骨院)に行ってください。
もし、
施術のことも運動のことも考慮して、
カウンセリングにも時間を取って、
コミュニケーションもしっかり取れて、
自覚している患部の症状以外の関連要素についても
しっかり説明を受けて、
できる限り良い状態を保って予防に取り組みたい人は、
ぜひうちに来てください。
って、
これからはもっと自信を持って言えそうです。笑
少なくとも自分は、
「安くて良かった~」と
安易に思うことは、
自分はありませんでした。
このネタについては、
このまま書いていたらあと1万文字は書けてしまいそうなので、
この辺にしておきます。笑
最後に、
これは全国民にわかって頂きたい。(←わりと本気)
保険治療というのは、
既に悪くなっているor痛いものに対して、
対症療法的に最低限の対処をするためだけの制度です。
関連要素への対応、
根本への対応、(←“何が根本なのか?”とかいう難しい話は今回はナシ。)
予防、
日頃から快適に生活するためという分野に対しては、
保険は適応外です。
また、
このマインドはある人ない人の差が激しいですが、
サービスには必ず“時間と人”が関わります。
時間が長ければ当然費用が発生しますが、
仮に時間が短くても、
そこに当てられる技術料や知識料は高価なものです。
あとは当然、
人件費というのも決して安くないです。
あなたが
「この程度でこんなに高いの?!」
って思うようなサービスもあるかもしれませんが、
だったら自分でできるんですか?
たとえ100円ショップのショボい商品だって、
自分でゼロから作れるものなんてほとんどありませんよね?
これからも、
価値をわかってくださる方とお付き合いできればと思います。
患者さんも、同業者も。
それでは。
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